6月28日(日)にサロマ湖100kmウルトラマラソン日本陸上競技連盟公認コース(北海道佐呂間町)で行われた、「第30回サロマ湖100kmウルトラマラソン 兼 IAU100km世界選手権2015日本代表選考会」に望月 千幸選手が出場し、2連覇を達成しました。
午前5時時点の天候は曇りで気温7度と、昨年よりも走りやすいコンディションでスタートしました。望月選手は前半から順調にレースを進め、中間点の50kmは昨年の大会より12分も早いタイムで通過しました。前半はハイペースだったため後半はペースダウンしてしまい、一時は14分あった2位との差も徐々に縮まりはしましたが、過去2度の100kmレースの経験を活かし見事に優勝のゴールテープを切りました。
7時間36分39秒で昨年に続いての連覇で、この記録は昨年の同コースでの記録を18分30秒更新し、また昨年のドーハでの世界選手権で記録した、7時間38分23秒を約2分更新する自己記録でした。
なお、望月選手は今大会の優勝により9月12日(土)にオランダ・ウェンスホーテンで行われる「第28回IAU 100km世界選手権」へ日本代表として出場することが内定しました。
結果ならびに望月選手のコメントは以下のとおりです。
10km 43分30秒
20km 1時間27分13秒(43分43秒)
30km 2時間10分40秒(43分27秒)
40km 2時間53分46秒(43分06秒)
50km 3時間37分35秒(43分49秒)
60km 4時間22分58秒(45分23秒)
70km 5時間10分25秒(47分27秒)
80km 5時間58分01秒(47分36秒)
90km 6時間47分27秒(49分26秒)
100km 7時間36分39秒(49分12秒)
※42.195km通過 3時間03分10秒
種目 | 順位 | 記録 |
---|---|---|
100km女子の部 | 1位 | 7時間36分39秒 |
IAU100km世界選手権が約2ヶ月後に行われる事は事前に知っていたので、世界選手権出場への代表権獲得を目標に走りました。最低気温7℃、最高気温17℃と昨年に比べ涼しい気象条件でのレースで、走り始めからスピードに乗ることができたので、1kmを4分15秒から4分30秒の範囲でレースを進めました。若干「速いかな?」とは思っていましたが、世界選手権に出場して団体と個人での"金メダル獲得"が目標なので、攻めの走りを意識しました。前半は順調にペースを刻みましたが、やはり後半はペースが落ちてしまい、80kmを越えワッカ原生花園に入ってからの20kmは自分との戦いでした。そこからゴールまでの道のりはとても長く感じ、苦しい場面もたくさんありました。昨年同様に脚が止まりはしないか心配でしたが、すれ違う選手の方々が声をかけてくれたので、必死になって耐えることができました。昨年と違い、気温の低い好条件の中で攻めた走りができたことは、世界選手権へ向けて良い収穫だったと思います。
今後は世界選手権へ向け、残された期間でいかに良い状態に仕上げることができるかが大切だと思います。今までで最高のパフォーマンスを発揮するためにも、残された時間で仕上げていきたいと思います。